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キング・ロブスターズ・ノルマンディ、オマール海老の屋内養殖に挑戦

仏ベンチャー企業キング・ロブスターズ・ノルマンディがオマール海老の養殖に取り組んでいる。ヨーロッパ・オマール(青オマールとも呼ばれる)の屋内養殖は欧州でこれが初めてだという。ノルマンディ地方のブレビルシュルメール(マンシュ県)に整備した900平方メートルの施設で、孵化と幼生の養育が始まっている。
ヨーロッパ・オマールの場合、自然状態では1万匹のうち生育するのは2匹という確率だが、養殖環境において生存率を30%まで高めることを目指す。若いエビを海に戻すのではなく、そのまま育てて出荷までを担う。水質や水温の管理に加えて、共食いの問題を回避するための工夫も肝心となる。
欧州向け出荷は、基準に即して8.7-9cm(400-600グラム)まで成長した個体に限られる。アジアなど輸出向けは180グラム程度で出荷する計画。500グラム程度まで生育するには3-3.5年がかかる。3年後に2万匹(10トン)の出荷を目指す。
起業に当たっては80万ユーロ程度のクラウドファンディングと、50万ユーロ程度の公的援助(地域圏及び欧州連合)を得た。事業拡大のために240万ユーロの新たな資金調達を計画している。

KSM News and Research