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仏保健相、使い捨て電子タバコ禁止を望む

フランソワ・ブロン保健相は、使い捨て電子タバコ禁止に積極的という立場を明らかにした。フランスでは、使い捨て電子タバコは2021年に市場投入されたが、若者の一部に喫煙を促すリスクが指摘されている。使い捨て電子タバコは、ポップな色と甘い匂いにより、特に若い層に人気がある上、500回の「喫煙」が可能であり、価格も8-12ユーロと手頃である。また、約20社ほどの使い捨てタバコ・メーカーは、使い捨てタバコの人気を高めるため、SNSとインフルエンサーを利用している。使い捨てタバコの禁止を働きかけている団体「アリアンス・コントル・タバ」では、このような戦略により、若者は使い捨てタバコにポジティブかつ無害というイメージを持っていると指摘している。「アリアンス・コントル・タバ」が2022年に発表した報告書によると、若者の13%が使い捨て電子タバコを消費したと回答しているが、使い捨てタバコには最大で20mg/mlのニコチンが含まれている。
使い捨てタバコはまた、環境への悪影響も大きい。使い捨てタバコのプラスチック・チューブは取り外しのできないバッテリーを備えており、その廃棄物は土壌汚染を引き起こす。
これらの理由から使い捨てタバコは、独、ベルギー、アイルランドなどでは既に禁止されようとしている。

KSM News and Research