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政府、新たな自転車振興プランを公表

政府は5日、新たな自転車振興プランを公表した。2027年までに20億ユーロを国の予算から支出すると予告した。
自転車の利用振興では、2018年に第1次プランが発表されているが、これは、7年間で3億5000万ユーロを支出するという内容だった。新たなプランはそれと比べて極めて大きな規模となる。新たなプランは、自転車専用レーンの整備促進、自転車購入支援金の支給、そして製造を含めた自転車の国内産業の育成の3つを柱とする。国が支出する金額は20億ユーロだが、自治体の支出分である40億ユーロを加えて総額で60億ユーロの支出を目指す。
第1次プランの下でもかなりの成果があり、モビリティに占める自転車のシェアは、新型コロナウイルス危機を経て大きく増加し、2021年から2022年にかけて8%の増加を記録した。国内の自転車専用レーンは、2017年以来で1万7000km増加し、現在は5万7000kmに上っているが、新プランの下では全長8万kmまで拡張することが目標となる。ただし、既存の専用レーンは、歩道に白線を引いただけのものなども多く、拡張だけでなく改修等の課題も多い。

KSM News and Research