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サルコジ元大統領、実刑部分の伴う禁固3年の有罪判決受ける

パリ高裁は17日、サルコジ元大統領ら3人の被告人に対して禁固3年(うち1年間は実刑部分)の有罪判決を言い渡した。贈収賄の約束があったと認定した。被告人らはそれぞれ上告すると予告した。
調べによると、サルコジ元大統領と顧問弁護士のエルゾーグ氏は2014年に、元大統領が当時追及を受けていた2件の刑事事件に絡んで、捜査情報の入手を目的に、最高検察庁の検事を務めていたアジベール氏に接近。アジベール氏の昇進に手を貸すことを約束して捜査情報の取得を手配していた。パリ高裁は今回の控訴審において、第1審と同じ実刑部分が伴う有罪判決を言い渡した。検察側求刑は実刑部分の伴わない禁固3年だったが、それよりも厳しい判決を下した。また、サルコジ元大統領とアジベール被告人には、3年間の公民権停止を、エルゾーグ被告人には3年間の弁護士職の遂行禁止を言い渡した。上告により刑の執行は中断される。また、実刑部分が1年間であれば、刑事施設への収監はなされず、移動制限の代替刑が適用される。とはいえ、大統領経験者が禁固の実刑判決を受けた前例はない。
この事件は、サルコジ元大統領とエルゾーグ氏の間の電話盗聴から浮上した。エルゾーグ氏は、「ビスミュート」という変名で携帯回線を開き、サルコジ元大統領と秘密の通信を行っていたが、捜査当局はこの回線の存在を突き止めて、盗聴の対象としていた。元大統領らはまず、電話盗聴を違法と主張して起訴取り消しを求めて争い、起訴されて以降は、実際の便宜供与がなされていないことを挙げて、違法行為が存在しないと主張して争った。パリ高裁は下級審と同様に、約束の存在のみで贈収賄が成立していると判断し、有罪判決を言い渡した。

KSM News and Research