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リヨン・トリノ間高速鉄道整備、反対派が抗議行動を展開

リヨン・トリノ間の高速鉄道整備計画に反対する抗議行動が17日に行われた。治安部隊と衝突する場面もあった。
仏伊間を結ぶ高速鉄道整備計画ではアルプス山脈を通過する新たなトンネルの建設などが予定されている。環境派はこれに反対し、今回の抗議行動を計画した。このところ過激な抗議行動を展開している団体「スレーブマンドラテール(大地蜂起)」などが呼びかけており、地元のサボワ県県庁は、建設現場に近い区域における集会を禁止し、治安部隊を配置して警戒に当たった。反対派らは、ラシャペル村から発して、禁止区域に向かうデモ行進を行い、これに3500人程度が参加した。デモ行進の起点となった場所には、グルノーブル市のピオル市長(環境派)や左翼政党LFIのパノ下院議員団団長なども姿を見せて、反対運動に賛意を表明した。
デモ行進では、禁止区域を防衛する治安部隊とデモ隊の間で衝突が発生した。デモ隊の一部は、付近の高速道路を封鎖するため、川を渡って現場に向かおうとしたが、治安部隊に制止されるという場面もあった。サボワ県庁は、治安部隊員7人とデモ隊の1人が軽傷を負ったと発表したが、主催団体側はデモ隊の50人程度が負傷し、6人が入院したと主張している。

KSM News and Research