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フランスで極超音速機の初飛行

フランスが極超音速機の初飛行を行った。DGA(兵器総局)が27日に認めた。
極超音速機は新世代のミサイルとして各国が開発を競っている。DGAは南西地方のランド県ビスカロスにある試験場で6月26日の22時に、極超音速機「V-Max」の飛行試験を行った。目撃者らによると、巨大な爆音がして、空には奇妙な煙が残っていたという。大西洋上を飛翔したものとみられ、スペイン北部にかけて幅広い地域で目撃証言があった。試験の実施については、22日付の省令により許可されていたが、その内容については明らかにされていなかった。
DGAの発表によると、同日にはロケットにV-Maxの実証機を取り付ける形で打上げられ、ロケットから切り離されて飛翔した。DGAは、「数多くの革新的技術を搭載した初の実証機」だと説明している。
V-Maxはアリアングループが開発した。巡行速度は時速4000km、最高速度は7000km(マッハ5)に上る。専門家らによれば、この種の機体の試験が行われるのはフランスでは初めて。DGAは、飛行で得られた数多くのデータを分析し、次回以降の試験に役立てると説明している。極超音速ミサイルは、防空網をかいくぐって攻撃をする能力があると考えられており、各国が開発を進めている。

KSM News and Research