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インドのモディ首相、革命記念日にフランスを公式訪問

インドのモディ首相は7月14日のフランス革命記念日の祝典に名誉ゲストとして招待され、13日から14日にかけてフランスを公式訪問する。14日の夜には、首相はマクロン大統領とともにルーブル美術館で開催される盛大な晩餐会に出席する。
首相は訪問に先駆けて、仏レゼコー紙とのインタビューに応じ、米中対立で緊張が強まっているインド太平洋地域の安定と平和には、インド洋の大国であるインドとフランスの協力が必須だと述べた。インドとフランスは25年前に戦略パートナーシップを結んでおり、首相は、インドが欧米諸国と戦略パートナーシップを締結した最初の相手がフランスであり、インドとフランスは強固で一貫した信頼関係で結ばれており、相互信頼の度合いは比類がないとした。
首相はインドの国際的な役割について、「グローバルサウス」のリーダーというよりも、新興国・途上国の地位向上と躍進を支える「力強い踏み台」であり、南北間の架け橋と位置づけ、G20議長国として1月に主催した「グローバルサウスの声サミット2023」に125ヵ国が参加して、インドがグローバルサウスの意見を擁護するべきだとの強いコンセンサスが得られたと強調。グローバルサウスの名において語ることで、南北を対立させたいわけではなく、逆に南北の結束を求めているとし、マクロン大統領も同じビジョンを共有しており、それがパリで6月に開催された「新グローバル金融協定のためのサミット」の精神でもあったと指摘した。
首相はまた、インドは国連安全保障理事会の常任理事国に就任すべきであり、国連安全保障理事会の信用を維持するために必要だと主張した。
首相はさらに、西洋と東洋の思想や哲学に優劣はなく、世界各地の良い部分を受け入れ、採用すべきだと述べた。またインドには古い文明から受け継いだ多彩なソフトパワーがあり、インドは世界に戦争や隷属を押し付けず、ヨガやアーユルベーダ(インドの伝統的医学)、独自の映画、料理、音楽、ダンスなどを提供してきたと強調した。

KSM News and Research