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夏季バーゲンセール、予想よりは良好な成績

夏のバーゲンセール期間が1日で終了した。今年の売上は懸念されていたよりは良好だった。
大手チェーン店が作る業界団体アリアンスデュコメルスによると、客足は前年よりも15%ほど多かった。売上高では前年比で1%減となったが、後退幅は予想よりも小さかった。インフレ亢進で家計の購買力が削られる中で、バーゲンセールへの関心が復活した可能性がある。特に、男性向け衣料とインテリア用品の需要が好調だった。
パリ商工会議所(CCIP)の調査によると、前年よりも好況だったと回答した商店主は全体の54%となり、評価がほぼ2つに分かれている。政府は、全国的には、最初の2週間が特に活況だったが、その後は勢いが衰えたと指摘している。商店主らが作る業界団体「フランス商店主連合会」では、海浜のリゾート地やショッピングセンターにおいては好況だったが、中心街の商店は振るわなかったと分析。小規模の商店主が作る業界団体SDIでは、前年比で15-20%の客足減を記録したと説明している。
なお、今年は、警察官による少年射殺事件に続いて暴動が発生し、商店が打撃を受けたことに配慮し、バーゲンセール期間が1週間延長され、全体で5週間続けられた。

KSM News and Research