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建物外壁をカラフルに、モンルージュ市が奨励

パリの南側に隣接するモンルージュ市では、住宅の塗り替え時に新しい色を用いるよう奨励している。明るく個性的な街並みにする狙いがある。
フランスでは、建物の外壁を補修する際に、色を変える場合には、市町村に事前に申請を行う必要がある。市町村にはそれ以外にも、使用可能な色を制限するなど、調和の維持を目的としてそれぞれ独自の規則を定める権限がある。モンルージュ市は7月より、外壁塗り替えの際に別な色を選ぶよう奨励するキャンペーン「Osez la couleur !」(思い切って色を変えよう)を開始。際立った色を選んだ市内の20軒程度の住宅の例を示しつつ、同じ色で改修を行う必要はないことを説明し、積極的に色の変更の申請を行うよう促している。同市のランジュロー市長(中道政党UDI所属)は、「あらゆる方面から公共スペースの美化を進める」ことを目的に、オランダの街並みに着想を得て、このイニシアチブに着手したと説明している。今のところは選ばれた色はいずれも落ち着いたもので、周囲にもよく溶け込んでいるが、専門家らは、一定の枠組みを設けて行き過ぎを防ぐ必要があるとの見方を示している。

KSM News and Research