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水不足は解消されず、72%の地下水系が平年並みに達せず

水不足が相変わらず続いている。10日の政府発表によると、8月初頭時点では全国の地下水系の72%で、水位がこの季節の平年並みを下回った。20%では水位が極めて低かった。
7月にかけては北西地方を中心に温度が低く、雨も多く降ったが、この季節の降水は、地表の植生に吸い取られて地下水系を満たす効果が薄いため、改善の効果は乏しい。72%という割合は、前月の68%よりも多くなっているが、厳しい少雨に見舞われた前年夏の75%に比較するとわずかに低い。今年の夏は、地域的なばらつきが大きく、深刻な水不足は、地中海沿岸とローヌ川流域地方に集中。32県に警報が発令中(前年夏は最大で75県)となっている。全国では85の市町村で飲料水の供給が止まっており、ボトルウォーターの配布やタンク車による給水でしのいでいる(前年は700近く)。秋季から冬季にかけての降水が十分に得られないと、厳しい状態は今後も続くことになる。