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クレジットカードをIC乗車券に、パリ首都圏が導入を予定

パリ首都圏は、2024年のパリ五輪を念頭に、クレジットカードを公共交通機関の乗車券として利用できるサービスを提供する準備を進めている。会場への移動に活用されるメトロ14号線の延伸部分に専用の改札口を設置する計画。
この計画には、タレス(防衛電子)とワールドライン(決済サービス)が協力する。延伸される14号線の終点となるオルリー(空港)駅と、もう一方の終点で会場に近いサンドニ駅に専用改札を設置する。改札を入る時と出る時にカードをかざし、出る時に課金される形となる。手続き不要の利便性を訪問者に提供する。
タレスとワールドラインは、「グランパリ・エクスプレス」として整備中の大環状地下鉄網の70駅にこの専用改札を順次整備することを計画している。クレジットカード利用のIC乗車券サービスは、リヨン、ディジョン、リールで導入済みで、最近ではアミアンでも導入がなされた。パリ首都圏は、「ナビゴ」と呼ばれるIC定期券・乗車券を展開している手前、既存の施設への導入は消極的であり、スマホ利用のサービスを優先する構え。

KSM News and Research