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ロワイヤル氏、左派統一候補リストを率いる意欲を表明

左派連合NUPESの主軸である左翼政党「不服従のフランス(LFI)」は27日まで、シャトーヌフシュルイゼール(ドローム県)で夏季集会を開いた。25日に会場を訪れたセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相は、2024年の欧州議会選挙に自らが筆頭候補として左派統一候補リストを率いる用意がある旨を表明した。LFIのリーダーであるメランション氏はこれを歓迎したが、NUPESに加わる他の政党は比較的に冷ややかな反応を示している。
ロワイヤル氏は2007年の大統領選挙に社会党の公認候補として出馬し、右派のサルコジ候補に敗れたという過去がある。現在は社会党には所属していないが、左派の大物政治家として遇されている。NUPESは寄り合い所帯で求心力が低く、LFIのメランション氏の呼びかけに反して、各党は欧州議会選などで統一候補の擁立に応じていない。ロワイヤル氏の出馬で各党の足並みが揃うことに期待し、メランション氏はロワイヤル氏の統一リストを支持し、各党に合流を呼びかけた。
ただ、スタンドプレーが目立つロワイヤル氏はおよそコンセンサスを得られる人物ではなく、古巣の社会党の党員らはむしろ冷ややかな反応を示している。共産党や環境政党EELVもそれぞれ独自リストを擁立する構えを崩していない。

KSM News and Research