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仏経済成長、今年後半には減速

INSEEは7日、2023年後半のマクロ経済予測を公表した。景気減速が鮮明になると予想した。
経済成長率(前の期比)は1-3月期にゼロ成長まで減速した後、4-6月期には0.5%と大幅な増加を記録していた。ただ、これから年末にかけては成長の勢いは衰え、成長率は7-9月期に0.1%、10-12月期にも0.2%にとどまる見込みという。
2023年通年の経済成長率は0.9%となる。政府の公式予測である1.0%に近い水準の成長率が確保される。半面、今年後半の景気減速により、2024年の経済成長の展望は暗くなった。2023年末の生産水準がそのまま続くと仮定した場合で、2024年通年の経済成長率は0.3%となる。政府は公式予測を1.6%に設定しているが、これを実現するには、四半期ごとに0.5%の成長率を達成する必要があり、現状ではかなり難しい。政府が2024年予算法案の策定において、成長率の下方修正を迫られるのは必至で、レゼコー紙は、1.4%とする方向で政府部内で調整が進んでいると報じている。
他方、INSEEは、12月時点のインフレ率を4.2%と予測。6月時点の4.4%から緩やかに低下する。インフレ減速は個人消費の下支えとなることが期待できるが、物価の推移の正確な予測は不確定要因も多いため困難だという。
KSM News and Research