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エールフランスKLM、スカンジナビア航空の主要株主に

スカンジナビア航空(SAS)は3日夜、エールフランスKLMが投資会社2社と結んで自社に出資すると発表した。エールフランスKLMはスカンジナビア航空の主要株主となる。
計画によると、エールフランスKLMはスカンジナビア航空の株式を最大で19.9%取得。1億4450万ドル(1億950万ドルが株式、3500万ドルが社債)を支払う。航空機リース業などを傘下に収める米キャッスルレイク(投資会社)が最大32%株式を取得。デンマークの投資会社Lind Investが8.6%を取得する。3社による合計投資額は11億7500万ドルに上る。デンマーク政府は取引後に26%株式を維持する。
スカンジナビア航空は、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの3ヵ国の航空会社が合併して1946年に発足した。近年は経営難が続いており、ノルウェーとスウェーデンは撤退、2022年8月に、米アポロ(投資会社)が7億ドルを融資して救済していた。この融資を株式に転換し、エールフランスKLMらがそれを引き受けることで出資がなされる。取引は2024年4-6月期中に完了する見込み。
エールフランスKLMはコロナ禍の際に得た公的援助を完済し、企業買収に動く権利を取り戻していた。スカンジナビアはルフトハンザが主導するスター・アライアンスに加わっているが、買収に伴い、エールフランスKLMが所属するスカイチームに入ることになる。エールフランスKLMは、イタリアのITAエアウェイズの買収をルフトハンザに奪われており、スカンジナビアで雪辱を果たす。両社はTAPポルトガル航空の民営化でも争うことになる。

KSM News and Research