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ルーブル美術館で拡張現実の新サービス、古代エジプトが現代に蘇る

ルーブル美術館で拡張現実の新サービスが始まった。古代エジプト関連の展示品3点について、1年間の予定でコンテンツを提供する。
提供されるコンテンツは、スナップの仏子会社ARスタジオが開発した。展示品の脇に表示されたQRコードをスマホで読み取るとSnapchat上にコンテンツが表示される。このうち、紀元前6世紀に作られた「アモシス2世のナオス(神像安置所)」では、今はなくなった扉を含めて、見えにくくなった壁面のモチーフ等を製作当時の様子を再現して拡張現実の形で画面上に表示。もとはオシリスの神像を収めていたもので、神像は現在では残っていないが、画面上のボタンを押すと、やはり今は存在していない扉が開き、中に神像が収められていた様子が再現される。長い年月を隔てて鑑賞が困難になった作品の理解を助けるために拡張現実が活躍する。コンテンツは同じ展示室の他の2点で提供される。また、ルーブル美術館の中庭にもQRコードがあり、中庭にオベリスクが置かれた際の情景を見ることができる。象形文字を解読したシャンポリオン(1790-1832)が、今はコンコルド広場にあるオベリスクをこの場所に設置することを望んでいたのにちなんで、拡張現実でシャンポリオンの願いを実現した。

KSM News and Research