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エアバス、空中給油機のグレードアップでフランス軍から受注

エアバスは23日、フランス軍より2件の契約を獲得した。空中給油機の改修と保守を請け負った。契約の総額規模は12億ユーロ。次世代戦闘機システムの開発計画に関連した契約となる。
エアバスはフランス軍から空中給油機A330MRTTを15機受注しており、うち12機が既に就役中となっている。新たな契約では、これを軍用通信システム「スタンダード2」に対応する装備を搭載する形に改修する。最後の15機目に引き渡しの機体に導入し、2028年にも軍の認証を得る。次いで残りの14機の改修を順次行う。
空中給油機には衛星通信システムMELISSAが搭載される。妨害電波の環境下や極端な気象条件においても衛星通信が確保できる。エアバスは、空中給油機の自己防御システムの供給も請け負った。一連の装備の保守に関する契約は最低期間が10年間に設定されている。
エアバスによると、この契約は、独仏スペインが共同開発を進める次世代戦闘機システムFCAS/SCAFを構成する機体群に空中給油機が統合される上での第1段階となる。FCASにおいては、軍用通信システムにより相互に接続された機体群の協働が主眼の一つとなり、主力戦闘機にドローンを組み合わせた運用などが想定されている。

KSM News and Research