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パリ・カーン間の高速道路、料金所全廃に向けて工事開始

パリとカーン(ノルマンディー地方)を結ぶ高速道路A14及びA13で料金所が全廃される。工事が開始された。この区間は全210kmSanef(スペインのアベルティス傘下)が運営している。12000万ユーロを投資して、料金所を全廃して完全撤去し、通行中の車両の種類やナンバープレートを自動検出して記録するアーチを別途、随所に設置する。9月末にルービエ市(ウール県)近くでアーチ設置の最初の工事が行われた。現在、この区間には、本線に5ヵ所、インターチェンジに9ヵ所の料金所があるが、すべてが撤去される。うち2ヵ所の撤去工事が来年6月に終了し、202412月には残りの撤去が完了する見通し。料金所の土地は本線のみを残して緑地化される予定で(全28ヘクタール)、その工事は2027年に終了する。投資費用は、3年間に渡り料金を0.22%割り増しにすることで、ユーザーから回収される。全廃により、最も混雑する時間帯で、パリ・カーン間の所要時間が30分程度短縮されるといい、料金所前後の減速・加速により無駄に発生する二酸化炭素排出量の削減も図れる。A14及びA13の年間通行車両数は800万台に上る。料金収受は、ETC加入者なら従来通りだが、非加入者の場合は、Sanefのインターネットサイト等を通じて車体番号と支払い手段等の登録を行う(自動決済)か、通行後72時間以内に自らサイト等を通じて料金を支払わなければならない。未納の場合には車体番号の登録者に追徴(罰金額は最大で375ユーロ)がなされる。

KSM News and Research