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ボージョレ・ヌーボー解禁、今年は当たり年か

ボージョレ・ヌーボーが16日に解禁日を迎えた。ボージョレ・ヌーボーは毎年11月の第3木曜日が解禁日となっている。ボージョレの評判はさほど芳しいとはいえず、ワイン消費が減退する中で、メディア露出も以前と比べて小さくなっている。Lalvin71Bと呼ばれる酵母を多用してわずか数ヵ月で速成醸造されるため、酵母の「バナナのような味」が強いという悪評もある。ただ、2023年は気象条件も良好で当たり年になり、「酸味のある赤い実」という本来のあるべき姿が実現しているという。昨年は夏場が特に暑く、アルコール度が上昇したが、今年は夏場に雨が多く、フルーティでまろやかな味が得られた。
ボージョレ・ヌーボーは生産量の半分(2022年には650万本)が外国向けに出荷されている。外国ではフランスを代表する製品というブランド力を得ており、ぶどう酒ではシャンパンに次ぐ知名度を誇る。2022年実績では、日本向けが230万本と最も多く、米国が120万本で続く。日本の「ボージョレ・ヌーボー風呂」などが、外国の珍奇な風俗の例として紹介されることも多い。

KSM News and Research