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銀行各社が提供のキャッシュバック

銀行各社が「キャッシュバック」のサービスを提供するようになって久しい。顧客に購入額の一部を還元するサービスを提供している。

キャッシュバックを提供している業者は銀行以外でも多いが、有料のサブスクサービスとしての提供がほとんどで、料金分の利益を出すのが難しいようなものも多い。業者の提携先の小売・サービス業者で買い物をすると、支払い額の一部が現金で戻ってくる形になる。顧客が商品券を割安で購入し、それを自ら支払いに充てるという形式の場合もある。キャッシュバック業者は、提携先の小売・サービス業者に顧客を呼び込む役務を提供し、その代価として手数料を得ており、その一部を顧客に還元するという仕組みになる。銀行の場合も、もちろん契約先のキャッシュバック業者が介在しているが、加入無料のオプションサービスとして提供している場合が多く、顧客は安心して利用できる。ただ、代償として、多くの場合、個人情報の使用をキャッシュバック業者に認めることを求められる。

大手銀行のほとんどが、アプリを通じてキャッシュバックを提供している。ハローバンク(BNPパリバ)やブルソバンク(ソシエテジェネラル)などネット専業銀行でも普及している。ハローバンクの場合は現金でのキャッシュバックを提供、購入から3ヵ月後に口座に現金が振り込まれる。年間で100万ユーロが顧客に支払われている(BNPパリバ全体)といい、600ユーロを得た顧客もあるという。ブルソバンクの場合は商品券方式がほとんどで、1人当たり年間75ユーロの還元があると説明している。

KSM News and Research