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ウクライナ支援国際会議:フランスはカエサル自走榴弾砲の供給拡大を約束

ウクライナ軍事支援に関する国際会議が18日にパリで開かれた。砲撃兵器の供給について協議した。

この会議は、ウクライナ防衛諮問グループ(通称「ラムシュタイン・グループ」)に加わる50ヵ国程度のうち、砲撃兵器部会に加わる23ヵ国の参加を得て開かれた。同部会はフランスが座長を務めている。ロシアによるウクライナ侵攻開始からもうすぐ2年が経過することになり、兵器供給の支援を強化する必要が強まる中での開催となった。ウクライナのウメロフ国防相は、安全上の理由から出席を見合わせ、リモート方式で参加した。

会議の際に、フランスは、ウクライナ側の要請に応えて、仏ネクスター(KNDS傘下)が製造するカエサル自走榴弾砲の供給拡大を提案した。ウクライナ軍は現在、カエサルを49台(フランスが30台を、デンマークが19台を提供)保有している。ウクライナはさらに6台を購入しており、こちらは近く引き渡される予定となっている。ネクスターの仏工場は、月産6台と従来の3倍に生産能力を引き上げており、製品を優先的にウクライナに供給する。仏政府は、ウクライナ支援予算から5000万ユーロを支出し、12台を提供すると約束。会議の参加国は、あと60台の提供の資金分担(2億5000万ユーロ)について協議した。

KSM News and Research