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12月のフランスの航空旅客数、2019年レベルに回復

フランス民間航空総局(DGAC)の発表によると、2023年12月のフランスの航空旅客数は、コロナ禍前の2019年のレベルにまで回復した。ただし、2023年通年の旅客数は1億6960万人と、2019年通年の94.5%に過ぎず、完全な回復には至らなかった。

コロナ禍が世界の航空各社に与えた影響は甚大だった。フランスの航空旅客数は2020年、2019年値の3分の1以下(30.2%)にまで落ち込んだ。その後2021年には2019年値の39%、2022年には2019年値の80.5%と、次第に回復していった。2023年には回復が確実なものとなったわけだが、路線により差がみられた。国際線が好調で、2023年には、2019年旅客数比で97%のレベルにまで回復した。アフリカ路線に関してはコロナ禍前を上回った(113.1%)。EU路線(98.9%)とアメリカ路線(97%)も好調だった。一方で、海外県・領土路線(99.7%)を除く国内路線(79.4%)は、鉄道とビデオ会議に客をとられ、コロナ禍前のレベルには程遠い状況となった。また、パリと地方都市を結ぶ路線よりも、地方都市間を結ぶ路線の方が勢いがある。2023年は、中国路線(34.8%)や日本路線(57.2%)の回復の遅さも目立った。

KSM News and Research