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XPOロジスティクス、電動トラクターをルノートラックスから購入

米XPOロジスティクスのフランス子会社はこのほど、電動トラクター(牽引自動車)の導入に乗り出した。ルノートラックス(スウェーデンのボルボ・グループ傘下)から44トントレーラーをけん引可能なトラクターを調達する。

XPOロジスティクスのフランス子会社(旧ダントレサングル)は、2023年初頭にルノートラックスに16-19トントラック65台を発注。60台の追加発注も行っていた。今回、さらに大型の電動トラクター105台を発注。トラクターはルノートラックスのブールカンブレス工場で組み立てられ、2026年までに引き渡される。

電動トラクターは航続距離がバージョンにより200-300kmと小さく、XPOロジスティクスはこれを、物流拠点間の輸送など、短距離の輸送に使用する。電動トラクターの価格は1台30万ユーロと高く、同社は、ADEME(仏環境・省エネ庁)のプロジェクト募集に応募し、830万ユーロの補助金(108ヵ所の充電器整備含む)を得た。

同社はフランスで3000台を保有し、欧州563ヵ所の拠点を経由して5万社弱の顧客にサービスを提供している。電動車両の導入については、振動や騒音、排気ガスがないことから、運転手の間で評判がよいことを指摘。人材確保が難しくなる中で、人材誘致力の切り札としても電動化に期待している。脱炭素化については、電動化一辺倒では対応せず、顧客のニーズやそれぞれの役務の特殊性を踏まえて、液化ガス燃料、圧縮ガス燃料、バイオディーゼル燃料、HVO(水素化分解植物油)などの様々なソリューションを組み合わせて提供することを目指している。

KSM News and Research