フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

DV事件で元夫が銃撃戦の末に死亡、被害者支援の専用端末が成果

暴力的な元夫に自宅まで押しかけられた女性が警察に専用端末経由で通報し、急行した警官らと元夫との間で銃撃戦になる事件があった。元夫は死亡、警官1名が負傷した。

事件は7日の19時頃、パリ近郊セーヌ・サンドニ県内のノワジールグラン市で発生した。女性は、元夫が押しかけてきたのを覗き穴越しに見つけて、「TGD」と呼ばれる専用端末で警察に通報した。2人組の警官が現場に急行すると、元夫は階段の上から警官らに発砲。応戦した警官らの発砲で被弾し、元夫はその場で死亡した。警官のうち1名が腕部に被弾して負傷した。この件で、警察の監察組織は状況を正確に把握する目的で規定に従い調査を開始した。

死亡した元夫は26才で、過去にDVの前歴があった。元妻は1999年生まれで、去る1月18日に裁判所より子ども1人の独占的親権を認められたばかりだった。この際、専用端末「TGD」の付与も認められており、これが早々と役に立った。この端末は、警察に随時連絡可能で、支援を要請することができる。所有者の位置情報を警察は取得可能で、迅速な介入に役立つ。DV被害者等の保護を目的に開発され、裁判所の決定により6ヵ月(更新可)の期限で付与される。現在は4000台余りが稼働しており、うち2000台はDV被害者に割り当てられている。

KSM News and Research