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仏国鉄SNCFでスト、高速鉄道など半数が欠便に

仏国鉄SNCFで16日(金)から18日(日)までストが行われることが確定した。会社側の発表によると、3日間で高速鉄道(TGV)は通常の半数が運行される(inOui、Ouigoとも)。長距離在来線(アンテルシテ)も通常の半数の運行となる。格安在来線サービス(Ouigo名義)は通常通りに運行される。国際高速鉄道(ユーロスター)の運行にも支障が出る。SNCFは15日中にSMS等で運行が停止される便の予約客に通知を行う。運行停止便の予約客には100%を払い戻し、次回の購入に50%の割引を適用する。

今回のストは、SUDライユとCGTが、車掌が作る非公式団体を肩代わりする形で予告した。車掌らは、2022年のクリスマス期にもストを行い、一連の措置を経営側から取り付けたが、それが履行されていないとして今回のストを計画した。今回のストは、学校休暇中で家族連れの移動が増える時期だけに、旅客への影響が大きい。そうした時期を狙ってストが行われる。

この労働争議をパリ五輪に向けた前哨戦とみる向きもある。パリ五輪時の労働強化の代償を直接の対象として、不満を強める従業員が抗議行動を頻発させる恐れがある。農民の抗議行動が示すように、足元で社会の緊張は全般的に高まっている。

KSM News and Research