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仏主要労組CGT、パリ五輪開催中の公務員ストを予告へ

仏主要労組CGTのビネ書記長は3月7日、国営ラジオ「フランス・アンフォ」とのインタビューで、7月27日にパリで開幕する五輪の期間を対象に公務員ストを実施する予告を、4月初旬に正式に提示すると言明した。書記長は、五輪開催中には公務員の超過勤務や、地方勤務者の長期出張による人員補強などがなされるが、政府はそれに伴う十分な対応を準備していないと主張。書記長は12日にゲリニ公務員担当相と面会し、動員される公務員のための託児の確保、長期出張の公務員の住居問題、発生する費用の負担の問題などについて解決を求める予定。さらに、動員されるすべての公務員への賞与の支給を求める意向。

警察官に関しては1900ユーロ以内の追加手当支給が決まっている。医療分野では、パリ首都圏の公立病院を統括するAP-HPの職員に対して、休日出勤や超過勤務の手当として、1200ユーロから2500ユーロの賞与が支給される。

2月末、パリ五輪組織委のエスタンゲ委員長は、五輪開催中の労働争議の「休戦」を呼びかけたが、CGTは、RATP(パリ交通公団)で9月9日までという長期を対象とするスト予告を、労組シュッド・ソリデールは消防部門で開催期間中を対象とするスト予告を提示している。

KSM News and Research