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フランスの廃棄物リサイクル、いっそうの努力が必要

ADEME(仏環境・省エネ庁)はフランスでの廃棄物リサイクルの現状について報告し、10年間で改善したものの、まだ努力の余地は大きいと指摘した。またフランスの産業や環境上の課題、主権にとって、リサイクルがかつてなく重要になっていると強調した。

2021年にリサイクル目的で回収された廃棄物の量は6600万トン以上に達し、5300万トン以上が生産に再利用された。なお同年の廃棄物総量は3億1000万トンだった。また2012年から2021年までの10年間に、生産に再利用される廃棄物の割合は、鉄含有金属とアルミニウム以外の全ての種類の廃棄物で増加した。

プラスチック廃棄物の回収量は2021年に130万トンに達して、2012年と比べて40万トンの増加を記録した。回収率は25%と推定される。プラスチック業界はプラスチック廃棄物の再利用率も今回初めて算出し、2020年に14%だったと推定している。なお、1トンのプラスチックを再利用すると、新品を利用する場合と比べて、2.7 CO2換算トンの温室効果ガス排出削減につながるという。しかしADEMEはフランスのプラスチック廃棄物リサイクルはまだ少なすぎると判断し、廃棄物の選別、製品のエコ設計、リサイクル容量の増強などが必要だとしている。

KSM News and Research