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仏賭博市場、2023年に3.5%成長

賭博監督機関ANJはこのほど、2023年の市場統計を公表した。業者収入(収入から賞金を控除した純額)は134億ユーロを記録。新型コロナウイルス危機直前の2019年以来で、初めてすべてのセグメントで増収が記録された。全体の増収率は3.5%だが、これは欧州市場全体の増収率である5.5%と比べると小さい。

内訳をみると、宝くじを独占するFDJの純収入が66億ユーロで最も多かった。前年比で1.8%の増収を記録した。オンラインを除く馬券販売を独占するPMUの純収入は17億ユーロで、前年比で1%増加した。コロナ危機前の2019年の水準に復帰した。カジノの純収入は8.1%の大幅増を記録し、27億ユーロとなった。新型コロナウイルス危機で最も打撃が大きかったセグメントだが、2023年には著しく回復した。オンライン賭博は全体で23億ユーロの純収入を達成(7.2%増)。うち、スポーツ賭博がオンライン全体の63.3%を占めて最も多く、ポーカー(21.6%)と馬券(15.1%)が続いた。オンライン賭博では、遊戯者の数が減ったものの業者収入は増えており、平均掛け金は6.3%増加した。遊戯者ののめり込み度が増大した可能性がある。

KSM News and Research