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河川等のPFAS汚染、欧州で広がる:セーヌ川では汚染度が高め

環境NGO連合のPANヨーロッパはこのほど、ほとんど分解がなされずに環境中に定着することから「永遠の化学物質」と呼ばれるPFASによる汚染状況を欧州各地で調べた結果を公表した。幅広い汚染が確認された。

今回の調査では、欧州10ヵ国において、河川及び地下水系から標本を採取し、PFASの含有量を調べた。その結果、すべての標本から、かなりの量のPFASが検出された。検出された物質は、98%以上がトリフルオロ酢酸(TFA)であり、標本のうち8割近くで、1リットル当たり500ナノグラムという欧州連合(EU)指令の基準値(PFAS全体を対象にした基準値で、2026年より適用が開始される予定)を超えていた。平均では1180ナノグラムで、フランスのセーヌ川では2900ナノグラムと平均よりかなり高かった。セーヌ川の調査は、パリ市内のノートルダム寺院付近で標本採取が行われた。TFA汚染の原因としては、冷媒ガスの放出と、農薬による汚染、そして、PFASを使用する工場からの排水などが考えられるが、パリのセーヌ川の場合は、上流に位置する農業県における農薬汚染が主因であると考えられる。

TFAによる健康被害については、まだ科学的な知見が出揃っていないが、免疫系の弱体化などの影響がある可能性が指摘されている。飲料水からの除去については、逆浸透膜法による浄化以外の手法は開発されていない。

KSM News and Research