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軍用AIのPreligens、買収者探しに着手

軍用AI(人工知能)技術を開発する仏Preligensが身売り先を探している。顧問銀行を通じた買収候補者の募集が6月初頭に締め切られる。

Preligensは2016年に発足。衛星データの分析ツールを軍事用途で開発しており、フランス軍を主要顧客とする。従業員数は220人で、2023年には、2800万ユーロの売上高に対して400万ユーロの赤字を出したが、2024年には黒字転換(300万-400万ユーロ程度の利益)を見込んでいる。

同社は、成長に向けて新たな資金調達を実施する可能性も検討したが、欧州には十分な資金力のある投資基金が少なく、大手企業の傘下に入って事業拡大の道を探ることにした。2人の創業者と360キャピタル(アーリーステージの企業への投資を専門とするファンド)が保有株の譲渡を望んでおり、買収者探し以外の選択肢がないのが実情とみられる。軍事関連の戦略的分野の企業の場合、仏政府による拒否権の発動も考えられ、投資家にとって腰が引ける状況があることも、資金調達を難しくしている。

仏サフラン(航空機エンジンなど製造)や、仏伊合弁のテレスパツィオ(伊レオナルドが67%、仏タレスが33%を出資)などが買収に関心を示している模様。後者の場合は、仏伊両国政府の関係が必ずしも良好でないことが障害となる可能性もある。

KSM News and Research