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仏Unistellar、拡張現実双眼鏡を開発

スマート望遠鏡「Odyssey」を開発の仏ベンチャー企業Unistellarは、拡張現実双眼鏡「Envision」の予約販売に着手した。クラウドファンディングのキックスターター上で予約を募り、生産に着手する。

新開発の「Envision」はスマホ経由で拡張現実の各種モードの設定を操作できる。GPSと連動した3Dマップを重ね合わせて表示することが可能で、スコープ内の物体の「意味」(山岳の名前や避難所の位置など)を把握できる。天体の観察でも同様の情報を表示できる。また、ストップモーション機能も備えており、動物などを視認した場合、そのまま同伴者に渡して見せることが可能で、視覚情報を容易に共有できる。

2025年に予定される発売においては1000ユーロ程度の価格帯を設定する計画だが、キックスターター上の予約販売では、最初の1000体まで100ユーロ、次いで収入が250万ドルまで700ユーロにて販売する。Unistellarにはニコンが出資しており、技術面でも協力している。2022年までで、スマート天体望遠鏡「Odyssey」を1万台販売した(単価3000ユーロ)。従業員数は45人。

KSM News and Research