フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

フランス映画の輸出実績、2024年は大幅後退

仏輸出振興機関ユニフランスが1月13日に発表した速報によると、2024年のフランス映画の外国における興行成績は、最初の50週間の実績では(映画館上映の)観客数が3340万人、収入は2億2280万ユーロとなった。通年では観客数が3810万人、収入は2億5020万ユーロに達したと推定されるが、好調だった前年比で11%の減少を記録した。

映画館の興行成績は、フランス国内では好調だったが、世界的には低迷しているといい、それがフランス製映画の輸出にも影響した。2023年には、フランスも制作にかかわったアニメ映画「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」が750万人の動員を達成したが、2024年にはそれほどのヒット作が出なかった。 2024年の輸出実績では、「モンテクリスト伯(Comte de Monte-Cristo)が330万人でトップ。これに、米アカデミー賞を含めて国際的な賞を多数受賞したトリエ監督の「落下の解剖学」が320万人(前年を含めた累積では490万人)で続いた。フランス国内の興行成績がトップだったコメディ映画の「un p’tit truc en plus」は、輸出実績では6位にとどまった。同作は、近隣諸国(ベルギー、ルクセンブルク、スイスの仏語圏)では6ヵ月間にわたりトップ10を続ける好調ぶりを示した。輸出先としては欧州が全体の3分の1を占めて最も大きく(観客数ベース)、この割合は、前年の4分の1を上回った。

KSM News and Research