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アムンディ、傘下の2社を統合へ

資産運用の仏大手アムンディはこのほど、傘下の2社の統合を決めた。ブティック型組織のCPR AMとBFT IMを統合する。

2社とも、2010年のアムンディ発足時点に、クレディアグリコル銀行が持ち寄った資産で、CPR AMは運用資産総額600億ユーロ、従業員数120人。BFT IMの方は、運用資産総額400億ユーロ、従業員数は50人。統合を経て、運用資産総額は1000億ユーロに達し、これはフランスでは第10位という規模になる。

CPR AMは、テーマ別のファンドの運用に強く、クオンツ運用のノウハウも有する。資金は世界の機関投資家と個人顧客から半々で集めている。BFT IMの方は、機関投資家と企業を顧客とするトレジャリー・マネジメントが専門で、国内事業を中心とする。補完性の高い両社の統合により、顧客により幅広い商品とサービスを提供することが可能になる。BFT IMは国際展開にも力を入れる。後方支援業務の共同化を通じてコスト削減も進める。

両社の知名度が高い商号は統合後も維持される。統合後の社名はまだ決まっていない。今夏までに従業員代表から計画の承認を得る手続きを進める。当局機関AMFからの承認を経て、10-12月期中に統合を完了させる予定。

KSM News and Research