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ブルガリア、来年はじめにユーロ圏に加盟

欧州委員会は6月4日、ブルガリアが通貨ユーロを採用するために必要な条件をすべて満たしたと発表した。ブルガリアは2026年1月1日にユーロ圏に加盟する見通しとなった。これによりユーロ圏の加盟国は21ヵ国となる。

ユーロを採用するためには、インフレ抑制、公共財政の健全化、他の欧州連合(EU)加盟国との長期金利水準の収斂、通貨価値の安定性という4つの収斂基準を満たす必要がある。欧州中銀(ECB)も4日、ブルガリアのユーロ採用を支持する見解を表明した。正式な決定は7月8日の欧州連合(EU)財務相理事会会合を待たなければならないが、反対はないと見られている。

ブルガリアのジェリャズコフ首相は「特別な日」だと欧州委の発表を歓迎した。ただし、ブルガリアの世論はユーロへの移行に批判的で、移行に伴う物価高騰などを警戒する反対運動も起きている。欧州委が実施する世論調査ユーロバロメーターでも、51%がユーロへの移行に反対し、賛成は43%にとどまった。 これについて欧州委のドンブロウスキス副委員長(経済担当)は、自らの母国ラトビアでも2014年にユーロを採用した当時は、国民は必ずしも歓迎していていなかったが、今では8割以上が支持していると指摘。過去のユーロ移行に伴う物価上昇も大幅ではなかったと説明している。

KSM News and Research