フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

バイルー首相の支持率、過去最低の14%に

レゼコー紙の月例調査によると、バイルー首相の支持率は7月に14%となり、前月から3ポイント低下した。この調査における歴代首相の最低記録を更新した。

調査は1日と2日の両日に1000人を対象に行われた。この調査における「支持率」は、政策遂行における信頼性を基準として算定されている。バイルー首相は1日に、内閣不信任案の下院投票を乗り切ったばかりだが、政府に協力する諸政党の首相への支持も風化しており、国民の信頼も一段と薄れている。ベタラム事件(カトリック系私立学校における生徒に対する性的暴力・暴力事件)でも、同学校に子どもを通わせていた親として、また、当時の教育相として、その責任を追及される一幕があり、これも首相の支持率後退の一因とみられている。財政健全化で国民に不人気の決断を下すことを迫られているが、それを遂行できる状況にあるのか疑問も残る。

マクロン大統領の支持率も7月には2ポイント低下の22%まで後退。自身の最低記録である18%に接近してきた。

レゼコー紙月例調査では、政治家の好感度調査も行われているが、対象となった政治家のうち、極右政党RNのバルデラ党首が1ポイント上昇の36%の支持率を得て初めてトップに立った。トップの常連であるフィリップ元首相の35%を抜いた。バルデラ党首は次期大統領選のRN候補となる公算が強まっており、先日にはどういうわけかサルコジ元大統領がバルデラ党首を迎えて会談するなど、きな臭い空気も広がっている。

KSM News and Research