8月5日発表のINSEE確報によると、仏鉱工業生産は6月に前月比で3.8%増加した。前月の0.7%減から増加に転じた。ただし、直近3ヵ月では、前の期比で0.1%減、前年同月比で0.4%減を記録した。
「鉱業・エネルギー・水」は、6月に前月比で5.0%増を記録。5月の1.7%増に続いて増加を記録した。直近3ヵ月では、前の期比で3.7%減、前年同期比で3.1%減を記録しており、鉱工業生産の全体の後退は専ら同部門に由来している。
「鉱業・エネルギー・水」を除いた工業生産は6月に前月比で3.5%増を記録。前月の1.2%減から増加に転じた。直近3ヵ月では、前の期比で0.7%増、前年同期比で0.2%増を記録しており、いずれの比較でも成長を確保した。6月の前月比推移をみると、電機・電子・情報処理機器で4.2%増(前月は1.0%減)と増加に転じた。精製も21.2%増(前月は7.2%減)を記録、製油所の保守に伴う操業中断が解消され、生産水準が通常に戻った。食品加工は0.8%増(前月は0.9%減)と、わずかに回復した。
前年同期比での推移では、輸送機械が7.4%増と大きく増加したのが目立つ。うち自動車は2.0%増で、大幅増は航空機などを含む「その他の輸送機械」の11.0%増に由来している。食品加工は1.0%減、電機・電子・情報機器は0.5%減と、いずれも減少を記録した。