道路・鉄道建設の仏大手コラ(ブイグ子会社)は8月5日、米Suit-Kote社を4億5000万ドル強で買収すると発表した。9月末までに買収を完了させる。コラにとって過去最大級の買収となる。
Suit-Koteは家族経営企業で、年商は約5億ドル、従業員数は750人。米東海岸、特にニューヨーク州とペンシルベニア州を中心に事業を展開する。液体アスファルトの配給や配合の専門企業で、道路の建設や補修のサービスにも強い。統合型の事業展開を重視するコラにとって絶好の買収対象だった。
コラは、ブイグ・グループの中で2番目に規模が大きい事業で、年商は160億ユーロ近くに上る。米国では地域単位で8社の統括子会社を置き、その下に34社を展開している。1979年に進出し、現在は21州で事業を展開している。従業員数は、今年のピーク時に5000人を超える。今年に入ってからではジョージア州のシーボード・コンストラクション社を買収している。コラにとって北米はフランスに次ぐ第2の市場で、売上高の28%を達成している。ブイグ・グループ全体の北米従業員数は1万3500人に上る。