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飲食業者団体、屋外禁煙拡大措置の運用について協議開始を政府に要求

6月29日以降、主に子供を受動喫煙から守る目的で、浜辺、公園、屋根付きのバス停、学校・図書館・プールなどの施設の周辺での屋外喫煙が禁止されている。

フランス最大の宿泊飲食業者団体UMIHは8月20日、禁煙対象区域に関する協議の即刻開始をボートラン保健相に要求した。同相に宛てた公開状で、政令公布前に業界への意見聴取がなかったことに「深刻な不満」を表明した。

新たな禁煙区域にレストランやカフェのテラス席は含まれていない。しかしUMIHは、この「有用な政策」が「ばかげた状況をもたらした」と主張する。例えば隣接する2軒のカフェであるのに、一方のみが学校から10メートル以内にかかって、屋外テラスが禁煙になるという不条理な状況が生じると主張。また、遊泳禁止の海辺のレストランではテラスで喫煙が可能だが、海水浴場のレストランのテラスは、夏の間に限り禁煙になるという問題も指摘した。

UMIHは、「この夏、加盟飲食店に新規制の内容と罰金リスクを説明するのに何十時間も費やした」と言う。この度の「屋外禁煙拡大措置によって飲食業界が被った不当な影響を是正し、業者間の均衡を保ち、皆が納得する柔軟な運用方法を検討するために、業界代表との協議を即刻開始」するよう、保健相に求めた。

KSM News and Research