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仏デュバル・グループ、コートジボワールでショッピングセンター開発

コートジボワールの主要都市アビジャンでショッピングセンターの整備計画が増えている。2011年に内戦が終了して以来、コートジボワール経済は年間7%の高成長を遂げており、西アフリカ経済のけん引役を果たしている。消費者の購買力も高まり、ショッピングセンターの需要も大きい。

現地企業Prosumaが運営するCap Sudは10年前にアビジャン中心地のバレリージスカールデスタン大通りに開設された。2万平方メートルの規模で95店が入居している。ここは価格設定とテナント料とも高く、高級路線を採用している。これ以外では、仏CFAO(豊田通商傘下)が仏食品小売大手カルフールと結んで展開するPlaYceがあり、カルフール店舗を中核とするショッピングセンター2ヵ所をアビジャンに保有している。より最近の動きとしては、仏デュバル・グループが進める2ヵ所の大型施設の整備プロジェクトがある。同社は、オダリス・バカンスなどの商標でリゾート施設を展開するなど、不動産開発を主力とする一族経営企業で、まず、アビジャンのプラトー地区(ビジネス街)の教会改修計画を織り込んだ開発計画で、2万1000平方メートルの商業施設の開発を進めている。オダリス名義のアパートホテルも建設され、エネルギー効率の良好な建物群の提供を掲げる。ファイナンス面では、コートジボワールの公的金融機関2者(CNPS、CGRAE)、世銀グループの国際金融公社(IFC)、仏プロパルコ(仏開発庁AFD傘下)が協力する。後2者は、デュバル・グループがルワンダで進めるプロジェクトにも協力した実績があり、今回のプロジェクトには3260万ユーロを融資した。第2のプロジェクトは、より大衆的なリビエラ地区内の4万平方メートルの敷地に西アフリカ最大級のショッピングセンターの開設を目指すもので、映画館・レジャーセンターを併設する。近く着工し、2027年3月までのオープンを目指す。

KSM News and Research