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スマホ決済が普及

仏経済紙レゼコーは9月23日付で、スマホ決済の浸透状況について報じた。

仏中銀付属のOSMP(支払い手段セキュリティ監視局)の集計によると、2024年にスマホ決済(カードを経由した決済に限る)の件数は247万3000件となり、前年比で54%の大幅増を記録した。決済全体に占めるその割合は7.3%に上った。なお、決済額では、カード決済全体が8440億ユーロ、うちスマホ決済は560億ユーロだった。レゼコー紙によると、店舗決済に限るとスマホ決済のシェアは15%となり、前年の10%から上昇した。

BPCE銀行による別の調査では、1-6月期にスマホ決済の利用者が全体に占める割合は、35歳未満の層では40%に達した。55歳以上ではこの割合は5%に過ぎず、若い世代で浸透が進んでいることがわかる。

スマホ決済の不正率(金額ベース)は、2024年に0.016%となり、前年の0.021%、その前年の0.061%と比べて、低下が続いている。

レゼコー紙は、スマホ決済においてはアップルとアップルペイが強く、通貨の主権確保という点から問題をはらんでいると報じた。

KSM News and Research