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9月インフレ率、1.2%まで上昇:個人消費は低迷続く

9月30日発表のINSEE速報によると、9月のインフレ率(前年同月比)は1.2%となった。インフレ率は8月には0.9%まで鈍化していたが、9月には物価上昇の勢いが加速に転じた。欧州連合(EU)基準によるインフレ率は9月に1.1%だった。

9月には、サービス料金が前年同月比で2.4%と明確な上昇を記録。上昇率は前月の2.1%を上回った。通信料金の低下がより小幅になり、その一方で医療料金は上昇が加速し、全体として物価を押し上げた。食料品も1.7%の値上がりを記録。たばこは4.1%とさらに大きな値上がりを記録した。半面、工業製品は全体で0.4%の値下がりを記録。エネルギーも4.5%の低下が続いた。

消費者物価は前月比では9月に1.0%の低下を記録。前月の0.4%の上昇から低下に転じた。休暇期間が終了し、輸送・宿泊料金が低下するという季節的な要因が作用した。

物価の推移とは別に、個人消費支出は停滞が続いている。INSEEは、7月の同支出を前月比で0.6%減と発表、0.3%減としていた速報値を下方修正した。8月については0.1%増という速報値を発表した。前年同月比では0.8%減と低迷が目立つ(工業製品に限ると0.9%減)。

KSM News and Research