コカ・コーラは北仏ダンケルク市近郊のボトリング工場に6800万ユーロを投資する計画を発表した。同工場に9番目の生産ラインを追加し、非炭酸飲料(Fuze tea、Poweradeなど)を製造する。2026年末に操業開始を予定する。50人を採用し、同工場の従業員数を470人から520人程度に増やす計画。フランスにおける事業会社のCoca-Cola Enropacific Partenersが10月3日に発表した。
コカ・コーラは、原液をバール県内の工場で製造し、ボトリングを、ダンケルク近郊の工場を含む仏国内5工場で行っている。フランスで販売されている製品の95%を国内製造が占めている。ダンケルク近郊工場は1989年に開所。現在は年間60万リットル強を製造している。2018年以来で1億ユーロの投資が行われた。ダンケルク工場は、港湾と道路・鉄道など輸送インフラが整い、産業基盤があり、重要なインプットである砂糖(国内生産の100%を現地調達で確保)の生産地(サトウダイコンの栽培)であるという良好な立地条件が評価されている。
コカ・コーラは2020年に、向こう5年間で10億ユーロを仏国内に投資すると予告。増産や環境配慮の徹底などを目標とした施設の近代化が主な対象となる。