仏バンデル(投資会社)は10月24日、仏Committed Advisors(セカンダリーファンド)を買収すると発表した。買収額は2億5800万ユーロで、そのほかに、マイルストーン達成に伴う最大で1億2800万ユーロの追加支払いを約束した。
セカンダリーファンドは、非上場企業への持株を機関投資家などから買い取る形で、プライベートエクイティ市場に介入する。上場による売り抜けが困難になる中でその役割は近年、重要性を増している。Committed Advisorsの運用資産額は60億ユーロ。
バンデルのCEOに2022年12月に就任したミニョン現CEOにとって、これは、IKパートナーズ(運用資産額120億ユーロ)と米モンロー(同195億ドル)に次ぐ3件目の買収となる。この買収後で、バンデルの預かり運用資産総額は460億ユーロを超える(56億ユーロの自己勘定の資産は別)。PE投資の欧州大手の地位を固める。
バンデルはPE投資事業により年収を15%増やすことに成功した。買収事業はその後に有機的成長率を大きく押し上げる役割を果たしているという。Committed Advisorsについては、手数料収入だけで年間2億ユーロのフローが見込める。
バンデルはこれと並行して、自己勘定のPE投資の顧問業を傘下のIKパートナーズに委ねることを決定。また、グロース投資部門を子会社化(Iron Wave)し、その30%を手元に残して分社化することも決めた。