仏通信大手オレンジはこのほど、圏外でもSMSの送受信が可能なサービス「メッセージ・サテライト」を開始すると発表した。12月11日に開始する。
5Gと5G+の加入者に提供する。対象機種はグーグル「ピクセル9」以上に限定される。最初の6ヵ月間は無料で、それ以降は月額5ユーロのオプションとなる。 オレンジはこのサービスを、米Skyloとの提携により実現した。インマルサットとエコスターの衛星を利用し、フランス以外では欧州連合(EU)全域を含む36ヵ国をカバーする。携帯カバーのない地域におけるアウトドアスポーツやマリンスポーツの愛好者や、常時連絡確保を必要とする人などを想定して提供する。提携先を、ユーテルサットが保有する衛星コンステレーション「ワンウェブ」ではなく、米社にしたのは意外だが、オレンジはこれについて、ワンウェブが法人向けのみの提供を望んだことから、個人向けサービスとして他社と提携したと説明している。Skyloとは独占契約を結んでおらず、今後のサービスの多角化にあわせて、別の提携先と契約する可能性もあると説明している。