教育省は11月20日、中学生を対象にした到達度テストの結果を発表した。中学生の学力低下が改善していないことが明らかになった。
テストは学年開始直後に、数学と国語の2科目について行われた。学力低下が問題として取り上げられた2023年以来で、全体のテストの結果はわずかに低下しており、改善は今のところみられていない。
第4学年(日本の制度における中学2年生に相当)の数学のテスト結果はほぼ前年並みだったが、第5学年(同中学1年生に相当、なおフランスの中学校は4年制)の国語では、十分な能力があると認められた生徒の割合は52.1%と厳しい状況が続いている。恵まれない地区が指定を受けるREP(教育優先地区)の生徒では、この割合は34.6%まで低下する。他方、十分な計算力があると認められた生徒の割合は47%と低めにとどまっている。 その一方で、中学校入学直後の試験(第6学年)においては、結果がわずかに改善しており、これは、小学校における教育強化の成果が出たものと考えられる。特に困難がある生徒が全体に占める割合は前年から4ポイント近く低下。それでも28%とまだ高い水準にある。