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サフラン、インドにエンジン保守センターを開所

仏サフラン(航空機エンジンなど製造)はこのほど、インドのハイデラバードでエンジン保守センターの開所式を行った。2億ユーロを投資した。本格的な操業開始は2026年中を予定する。

エンジン保守センターでは、旅客機に採用されているLEAPエンジンの保守が行われる。年間300基の処理を予定する。インドは同社にとって、民生用製品では世界第3位の重要市場であり、LEAPエンジンは現時点で、インドの航空機隊において400機に採用されている。エア・インディアとインディゴからの大型受注もあり、数年後にはインド上空でLEAPエンジン2000基が追加展開されるとあって、保守の需要も大きく膨らむ。現地での役務提供により顧客企業のコスト削減に貢献できる。

センターには、ラファール戦闘機のM88エンジンの保守場も整備される。ラファールは現在、インドで36機が就役中だが、今年に26機の追加発注がなされた。さらに114機の追加発注の噂もあり、こちらも事業機会が増えることが予想される。 サフランはインドで、2030年までに現在の3倍増の30億ユーロ超の年商達成を目標に掲げる。同時に、現地の部品調達を2030年に5億ユーロまで増やす計画で、モディ首相の国産奨励政策への貢献をアピールする。兵器関係では、AASM「Hammer」(通常爆弾を誘導兵器に変える後付けのモジュール)のインド国内生産を目的に、インド国防省傘下のバーラト・エレクトロニクスと折半出資の合弁会社を設立することで先頃合意。生産は2028年に始める予定で、年産250体を目標に、当初は250kgバージョンを製造する計画。

KSM News and Research