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ルーブル美術館など5施設で欧州外の外国人に割り増し料金、2026年年頭より施行

ルーブル美術館など国内5ヵ所の主要文化施設が2026年1月より、外国人を対象に高い入場料を設定する。欧州外の国籍者を対象に、欧州国籍者よりも高い料金を徴収する。フランスでこの種の二段構えの料金体系が適用されるのはこれが初めて。

ルーブル美術館では、外国人について32ユーロ、欧州人について22ユーロの入場料が適用される。250万人が割り増し料金の対象となり、年間2000万ユーロの収入増が見込めるという。ちなみに、ルーブル美術館への国の補助金は7.3%減の8740万ユーロに引き下げられており、貴重な代替財源となる。

ベルサイユ宮殿では、ハイシーズン(4月1日より10月30日まで)について、外国人35ユーロ、欧州人32ユーロの新料金が適用される。それ以外の期間には、外国人25ユーロ、欧州人24ユーロ(時間帯等により22ユーロの割引の適用も)となる。新料金体系により920万ユーロの増収を見込む。

ロワール川渓谷地方の古城「シャンボール城」では、外国人料金が10ユーロ増の31ユーロとなる。こちらは年間50万ユーロ程度と小幅な増収を見込む。なお、シャンボールでは、「フランソワ1世翼」の修復に3700万ユーロ(推計)の投資が必要となっている。 パリのサントシャペル礼拝堂でも、外国人22ユーロ、欧州人16ユーロの新料金が年頭より施行される。このほか、パリ・オペラ座でも見学入場料が外国人別建ての設定となる。

KSM News and Research