仏保険業界団体フランス・アシュルールの集計によると、10月の生保保険料収入は171億ユーロとなり、前年同月比で14%増えた。10月の数字としては過去最高を記録した。定額保険で12%、変額保険で16%の増加を記録した。支払い保険金・解約分を控除後の純収入は10月に51億ユーロとなり、前年同月から20億ユーロの増加を記録。純収入の内訳は、変額保険が40億ユーロ、定額保険が11億ユーロだった。1-10月期では、保険料純収入が442億7000万ユーロとなり、前年同期からほぼ2倍増を記録した。純収入のうち361億ユーロは変額保険で達成された。10月末時点の生保運用資産総額は2兆1000億ユーロで、1年前から6.5%の増加を記録した。
PER(積立年金貯蓄商品)も人気が高まっている。10月の純収入は10億5000万ユーロを記録した。
その一方で、利息非課税の貯蓄口座であるリブレA及びLDDSは資金の純流出を記録しており、明暗が分かれている。10月には51億ユーロの純流出を記録した。10月は一部の租税の納税時期でもあり、リブレAは例年、純流出となることが多いものの、純流出幅は前年同月の25億ユーロの2倍に膨らんだ。8月1日の定期改定で利回りが2.4%から1.7%へ引き下げられたことの影響もうかがわれる。