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フェリーにマルウェアを仕掛けようとしたラトビア人男性が逮捕

フェリーにマルウェアを仕掛けようとしていた疑いで仏当局が12月12日に外国人2人を逮捕していたことが、報道により明らかになった。ブルガリア国籍の男性は釈放され、ラトビア国籍の20歳の男性の勾留継続が決定した。

2人の容疑者は、仏アルジェリア間の路線などに就航しているフェリー「ファンタスティック」号に乗組員として勤務していた。仏内務省の情報機関DGSIは、イタリアの情報機関から、フェリーの乗っ取りなどを目的に舶上システムに侵入する計画があるとする情報を得て、12日にアルジェリア方面から南仏セート港に入港した「ファンタスティック」号を管理下に置き、ブルガリア国籍の船員と、ラトビア国籍の船員見習いを逮捕した。取り調べの末、前者は14日までに釈放されたが、後者については、情報システムに接続してマルウェアを送り込むための機器を所持しており、「外国の利益のために情報システムを毀損した」などの容疑で容疑者認定を経て勾留継続が決まった。司法協力により本国ラトビアでの捜索も行われた。「ファンタスティック」号は、セキュリティの確認作業を経て、13日中に再出港が認められた。

ロシアによるハイブリッド攻撃では、東欧諸国の出身者を抱き込んでエージェントとするのが常套手段で、今回の事件の背後にもロシアが介在している疑いが濃厚だが、当局は明確な発表はしていない。今回の事件の目的としては、乗客を人質にとったなんらかの犯行や、船体を使ったなんらかの攻撃の実行など、いくつか考えられるが、インターネット接続を必ずしも前提とはしていない船舶を、マルウェアを用いて遠隔操作することは極めて困難だという専門家の指摘もあり、混乱と動揺を引き起こすことが主な目的であるのかもしれない。

KSM News and Research