コンサート・プロモーター世界大手の米ライブネーションはこのほど、パリ副都心ラデファンスにあるパリ・ラデファンス・アリーナの買収を決めた。買収額は未公表。
ラデファンス・アリーナは座席数が4万と、屋内施設としては欧州最大の規模を誇る。パリ近郊では、競技場スタッドドフランス(8万席)がコンサート会場としても定番だが、こちらは屋外施設につき、コンサートの開催は春季から秋季までに限られ、年間を通じた開催は難しい。ライブネーションは回転を速くするための設備投資を行い、フル稼働で収益の最大化を目指す。 ラデファンス・アリーナは、仏実業家のジャッキー・ロレンゼッティ氏(72歳)が持株会社Ovaltoを通じて所有する。同氏はラグビーチーム「ラシン92」を所有。ホームグラウンドとしてラデファンス・アリーナを2017年にオープンした。民間所有の大規模施設は数少なく、ライブネーションは同施設に高値を付けて買収を打診したといわれる。金額は公表されていないが、ラデファンス・アリーナは、建設費総額が4億ユーロで、併設のオフィス棟が1億7300万ユーロで地元のオードセーヌ県に転売されているといい、これに対して、ライブネーションは5億-6億ユーロでの買収を持ち掛けたともみられている。ラシン92は2027年に近隣のリニューアルを経たスタジアムに移転することが決まっており、ロレンゼッティ氏は年齢もあってそろそろ売り時と考えたらしい。