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パリ首都圏の公共交通機関、この数週間で暴行事件が頻発

このところ、パリ首都圏の公共交通機関における暴力事件が続いている。ルパリジャン紙が1月7日付で警備体制などについて報じた。

1月5日には、RER(郊外連絡急行)A線の車内で、乗客が刃物で負傷させられる事件が発生。ルベジネ駅(イブリーヌ県)に向かう車中で朝8時過ぎに眠っていた男性の乗客が、刃物により頬に傷を受けた。被害者は軽傷で済んだという。これより前、12月29日には、パリ・メトロ3号線でハンマーにより乗客の男性の頬を叩いた男がタンプル駅にて逮捕。犯人の男はそれより前に、17歳の少年に暴力をふるっていた。それより前の26日には、やはり3号線内で3人の女性に刃物で負傷させた男が逮捕された。12月12日夜には、ナシオン駅(12区)付近で、メトロ運転手3人が終業後に刃物で襲われる事件が発生。タバコをせびられたのを断ったのがきっかけで、刃物による攻撃に至ったという。

RATP(パリ交通公団)の警備部門(GPSR)は、正確な集計はないが、刃物を用いた暴行が増えており、事案の暴力性が増していると説明している。パリ警視庁は逆に、2016年から2024年にかけての集計に依拠して、全体としては公共交通機関における犯罪は、取り締まり強化の効果もあって、減少傾向にあると指摘。2025年1-10月期では、強奪事件の発生が11%減、ひったくりが10%減、この数年間に増加傾向を示していた性的暴行も1.7%減を記録した(前年同期比)といい、逮捕数は逆に月間で2000件以上(2024年には1800件)に増えていると説明している。 12月に相次いだ事件では、精神に異常があると思われる者による犯行が目立っており、乗客らからも、すさんだ世相を反映して、無償の暴力が増えているという声が多く聞かれる。RATPの警備部門GPSRは、武装し、一定の警察力を行使する権限を付与された隊員を動員して治安の強化に取り組んでおり、国鉄SNCFの姉妹組織であるSugeとの連携も強化している。

KSM News and Research